いま、資産運用が熱い理由

お金

 少子高齢化で自分の資産は自分で作ろうという流れが来ている。資産運用の勉強を始めるならいまなのではないか。「敗者のゲーム チャールズエリス」の内容を紹介しようと思う。

 資産運用にも色んな種類があるが、株による資産運用が一番身近なのではないだろうか。株を使った資産運用にチェレンジしやすいように、株取引のリスクについて詳しく解説していこうと思う。少しでも資産運用やってみようかなと前向きな気持ちになってくれると嬉しい。

リスクの減らし方

「賢い資産運用の方法」でインデックス投資が優れている点を紹介し、長期的な投資は時間を味方に付けることで安定した利益をえることができると解説してきた。

著書の中で印象に残っている図がある。株式の利益幅を縦軸で横軸を時間にしているものだ。株式の利益幅は一年間という期間でみると±数十%と利益幅が大きいが10年、20年という長期的な期間では利益は10%弱で平均値に落ち着いてくる。長期的な資産運用ではある一定の利益に落ち着く傾向があるため時間をかけてリスクを減らすことが出来る。

 また、インデックス投資は分散投資ができるため、市場リスクを考えるのみでよい。市場自体が落ちこめば、損をすることになるが、長期的にみると成長することが多い。個別株は市場リスクはもちろんのこと、その株を発行している企業自体のリスク、さらにはその企業が属するグループのリスクがある。例えば半導体関連であれば半導体製造にネガティブな情報などが出回ると企業の業績に問題がなくても、半導体メーカー全体に影響が出てくる。

 インデックス投資が優れている理由としては企業リスクやグループリスクに左右されないという点がある。

自分にあった投資方法を考える

  投資を始める際には、どのくらいの期間の時間をかけて資産形成を行うのか、また、その目的によって投資方法も変わってくる。まだ、二十代で老後の資金を貯めて置きたいなら、少額ずつでもインデックス投資していれば、複利の効果で40年後にはある程度まとまった資産になってくるはずだ。

 子供の教育費を貯めておきたいなら、子供がまだ、小さい時に貯めれる分だけためて、夫婦で共通の額をインデックス投資に回しておけば、高校大学とお金が必要になるときにある程度まとまった教育費を用意できる可能性がある。自分のライフプランに合わせて必要な額や時間は変わってくる。市場は自分のライフプランに合わせてはくれないが、長期的な目線で資産運用を行えば、望んだ結果に近づけることもできるはずである。著書の中では長期的な目線で資産運用を行っていくための心持ちについても解説してくれている。

 その中でも特に印象深かったのは、リーマンショックなどの大暴落が起きた時でも、自分の投資スタイルを保持し続けるような、運用かという点である。自分は今月に数万円ずつ積み立てNISAでインデックス投資を行っているが、月数万円のため、いちいち株価の変動はチェックしていないしたとえ暴落しても数十年単位でも投資をわりきっているため、月数万の積み立てはおそらくやめないと思う。暴落が起きても精神的い耐えられるような運用にしておくのが吉だということを学んだ。

どの企業も安定した利益を出すのは難しい

 企業の業績や市場の流れを読んで利益を生み出す人も一定数いるのは確かだが、私達の寿命は延びていっている。長期的に利益を生みだし続けて、市場に勝つのでははく負けないことが重要になっている。個別株で大きな利益を得ることが出来ても、それを常に維持するのは難しい。何十年という私達の寿命と一緒に常に業績を伸ばし続ける企業はほとんど存在しない。成長し続ける市場全体に合わせて分散投資を行った方が良い。

 さらに、自分の人生だけでなく自分の子供にもいくらかの資産を残してあげたいと考えるのであれば、なおさらだ。100年以上続く企業はなかなかないなずだ。長期的な資産運用を考えるとやはり個別株は素人が手を出すべき領域でなない。

 リスクを抑えるなら債権の方がいいのではないかと考える人もいると思う。債権についても著書の中で触れられている。債権は確かに資産運用の手法とは低リスクだ。しかし、大きな欠点としてはインフレに弱い。インフレは長期的な目でみるとかなり怖い存在だと解説されている。インフレ率2%で35年たつと今持っているお金の額の購買力は半分になる。身近な例でいうと自販機の缶コーヒーの値段が2倍になっているということだ。実際に自販機飲料の値段は小さいころに比べるとどんどん高くなっている。

 長期的な目線で株式投資のリスクを分散しているのに、さらに債権でリスク分散するとインフレというリスクを回避できないという立場を著者は取っている。株式に投資するのが吉なのかもしれないと感じた。確かにジリジリお金を増やしたいのにリスクを取らなずぎると、資産運用の目的を達成できない可能性の方が高くなる。インフレに加えて税金や手数料などのコストも考えると想定範囲内のリスクは取った方がいいのかもしれない。

まとめ

 資産運用をしていくことは、今後の世界で生きていくうえでかなり大事なことである。働き手が減っていく日本では自分で自分の資産を守っていかないことには必ず損する未来が訪れる。インデックス投資で長期的な目線で投資を行ったり、自分投資目的や期間をしっかり定めて資産運用していくことが最終的に目的とする資産をつくりだすことに繋がってくる。

 時間をみかたにつけて、心理的に安定しながら行える投資スタイルを身に着けていることが成功のカギである。

タイトルとURLをコピーしました