お金の悩みが増えてきた社会人
社会人になってふとお金について悩む時間が増えてきた。このまま一人で暮らしていける程度には稼いではいるけど、もっと節約しなくちゃいけないのかと思い悩む日がある。そんな時3000円の使いかた(原田ひ香)と出会った。
画期的な3000円の使いかたや人によってこれだけお金の使いかたが違うというようなノウハウが書かれているのかとおもったが、全然違った。年代ごとに抱えるお金のあるある悩みを小説として紹介してくれている。その中でも自分に刺さった部分を紹介できたらと思う。
小説の中で刺さったところ
子供をもつことは費用対効果を考えると損をするという考えをもつ登場人物に焦点を当てた章があった。この考えには正直なところ賛成だ。
自分の給料で何不自由なく家族を養ってあげられる自身はないし、自分の時間を犠牲にして子供を育て上げることで何か大きなメリットがあるかと考えてもぱっと思いつかない。そもそもそんな見返りを求める時点で子育てなんかできない。
それはわかってはいるしそういった感情は押し殺すべきで、自分の親がそうであったように人としてあるべき姿だと最近まで思っていた。そういう考えは良くないものだと。
しかし現実問題、無責任に子供を作るよりも自分の人生をより良いものにすることに注力するのも悪くないなと思うようになった。昔からそういう考えを持つ人はいたはずだが、今の時代よりそういった考えが受け入れられている。今回この本を読んで自分の人生を建前なしで考える良い機会になった。
まとめ
自分の兄弟は家庭をもって子供を必死に育てている。子供時代にはなかった尊敬の感情が生まれた。自分の兄弟とにたような登場人物が小説の中に登場する。家庭の幸せと維持しつつ貯金にも抜かりない人物だ。
自分がパートナーとして選ぶ人は小説に登場するような問題から目をそらさず、知恵と愛情で乗り切っていける人が良いとパートナー選びの心構えにも良い影響を与えてくれる一冊であった。
また、この本では年代によって抱えやすいあるあるの悩みを上手く物語のなかで描いてくれている。周りと自分を比べずに生きることは難しいいが何が自分にとって重要なのか、何を優先して生きていくのか、自分の幸せは何なのか改めて考える良い機会になった。
もし、自分の生き方とお金に対する漠然とした悩みがあるなたぜひ一度手に取ってほしい。