仮説思考

日常

 もっと問題解決の能力を向上させて仕事や生活を豊かにしたいと思う人は多いのではないだろうか。日常の思考をレベルアップしてくれる仮説思考について深堀していく。「仮説思考 内田和成 著」より参考になった箇所を自分の生活と照らし合わせて紹介していこうと思う。

仮説思考のメリット

 仮説を立てると聞くと大層なことのように思ってしまうが、自分が何か得をしようとしたとき、必ず仮説を立てているはずだ。スーパーであの商品を安く手に入れたいが、この時間帯はもう売り切れだろうから、あっちのスーパーに行こうとか考えたりすると思う。著書中ではビジネス世界も仮説思考は重要だと語られている。今、私達は多くの情報にアクセスすることが出来るが、その分検証すべき道筋が増えすぎている。網羅的に検証していくには時間の足りないのと、行動に移すという重要な点がおろそかになってしまう。まず、仮説を立てることによって大部分の選択肢を削って、より可能性のある選択肢を検討していくという戦略を立てることができる。つまり、行動に移すまでの時間も短くしてくれる。

 仮説を先に立てて検証していくと、その仮説が間違っていた時、大幅な遅れをとるのではないかと考えた人も多いと思うが、著書では仮説を立てることによって検証するべき内容も絞られるため、間違いに気づく段階も早まる、また、再挑戦へと移りやすくなると解説している。トライ&エラーを繰り返すことによって、その仮説を立てる能力は磨かれて観力へと変わっていくため、大きく外すことも減っていくという。

仮説をどう使う?

 仮説を立てるときには、まず何が問題なのかさえわかっていないときは問いの発見に仮説を使うべきで、問題がわかっているならその解決策の仮説を立てるとよいと解説してくれている。今回は自分の生活についての深堀をしていこうと思う。まず、よりざっくりとした課題として、生産性をより高めるために、今の自分に足りないものを考えていこうと思う。まずなにが足りないのかの問いの仮説からである。

 仮説 ①食事が悪い ②メンタルが弱い ③運動不足

もっと挙げればきりがないが3点について検証していこうと思う。

①食事

 食事が悪いと仮定するとどこが悪いのか。土日に最近、揚げ物の総菜食べてたが揚げ物食べると胃の調子が悪くなって確かに体調悪くなりがちだ。揚げ物の何がダメか。→脂質の質が悪い。

 ではどうしたら土日の総菜を揚げ物にしないで、良質な脂質に変えられるか。

 仮説:揚げ物じゃなかったら、肉もOKにしたらストレスフリーで揚げ物に走らない。魚を食べる量を  増やす。

 結果:2週間そのルールで過ごしたが、揚げ物は一切食べずにお肉も食べれて元気もりもり。しかし、魚の量は増やせなかった。

 何か特定の食べ物を控えるならそれと同等ぐらいの満足感で食べていいものを捜すと上手くいくかもという気づきが得られた。他にもジュースの飲みたくなったときにも使えるかも。生産性という面でいうと魚の摂取量を増やしたいが、調理の汎用性から肉を買いがち。仮説を立てる時には他者の意見も大事になるということなので、会話型のAIにいい案を聞いたら週末だけでも鯖缶と取り入れてみたらとのこと。確かに手間もかからずに気軽に魚が食べられる。仮説のサイクルを回し続けるといいものになりそうだ。

②メンタル

 メンタルが弱いとしたら、どこが弱い?怒りのコントロールが結構苦手かも。言葉には出さないが結構すぐ人にイライラしがち。イライラすると何がだめなのか?集中すべきこのへの意識がそがれて無駄に頭を消費する。

仮定:日記に自分の感情を書くとスッキリするかも

結果:1カ月日記書いてみた。自分の中からいったん感情を外に据え置くような感覚で結構頭が軽くなる。

 イライラしたら文字に書き起こすと、自分と感情にいったん距離ができて冷静になれるかも。という気づきが得れた。すぐ文字に起こせない場合でも帰ったら日記に吐き出せばいいという安心感が生まれた。感情との距離を取るという行為は論理的にものごとを考えたいときにも使えそうな気がする。課題としては寝る前の頭はスッキリするがイライラした瞬間の対処がまだ、甘いかも。即時性のある方法は?仮説としては日記のように違うことに意識を置いていくという本質があるなら、心の中で今の感情を説明してみると日記で得られるような効果が即時的に得られるかも?今度試していきたい。

③運動

 運動時間が足りないとして、何が問題なのか。血流が悪くなって脳に血液がいかない。体力が落ちてパフォーマンスが低下する。運動時間を増やすには?

仮説:自分が苦に感じないものと組み合わせる。音楽やオーディオブックと聞きながら、散歩、エアロバイクをこぐ。

結果:運動への付加価値が増してモチベーションも高まったし、きついとあまり感じない。楽しさが勝っているかも。

オーディオブックの活用で明らかに散歩の量が増えたし、エアロバイクもかなり習慣化できている。仕事への影響としては、疲れにくくなったとも思うし、帰ってエアロバイクをこぐ時間を確保するためにダラダラ職場に残るということがなくなった。さっさと仕事を終わられるということに注力出来ている。課題としては有酸素オンリーになってるから筋トレの時間を増やしたい。あと目が覚めて睡眠に影響が出てるときがある。週末だけでも筋トレの時間をとる。思い切って朝にエアロバイクをもってきて、寝る時間をその分早くするという選択もありかも。

まとめ

 先に仮説を立ててそれに必要な情報を得て問題を解決していくと行動に移るまでの時間も早くなるし、トライ&エラーで早く自分の間違いに気づくこともできる。じっくり物事を考えるというより、動きながら考えるような感覚で、かなり実用的な思考法だと感じた。

 自分の日常生活にも仮説思考を盛り込むことによって自分の生活を見つめなおすことが出来るし、なにより自分で自分の人生を動かしている感覚を感じることが出来て、なんか楽しいという気持ちになる。食事の質を高めるためには、運動量増やすには、メンタル安定させるにはといったことを考えると自然とそういった情報を自分で求めていくようになるし、前向きになった気もする。思考法も手に入れて人生楽しく感じつ感覚も手に入れることができた。とはいえ気分も落ち込むことあると思うので、こういったときの対処法も仮説思考で対策していきたい。

 

 

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