自分のことを正しく知ることは自己成長につながる。しかし、具体的に自分を知るテクニックを解説してくれている本はあまりない。内省の仕方について詳しく解説してくれている「insight ターシャ・ユーリック」の内容を紹介していく。
「なぜ」ではなく、「なにが、どんな」を使って深ぼりしていく
今の自分の状況や、問題に向き合うとき「なぜ」という単語を使うと自分を責める角度から自分をみつめることになり、良い内省に繋がりにくい。しかし、「なにが、どんな」という言葉を使ってあげるだけで成長の観点から自分を見つめなおすことができる。
具体例を挙げると「なぜ、自分はこんな行動したんだろう」と「何が自分にその行動をさせたんだろう」後者の方が学びに焦点をあてているため、気分も下がらず自分の成長へとつながる。私の場合職場でイライラしたとき、自分の行動に反省したときは後者の問い方で内省するようにしている。何が自分をイライラさせたのか、どんな状況だったのか、自分の表情、身体の反応はどんなものだったのか、こういった問い方をするほうが俯瞰してい自分を見られるし、次同じような状況に陥ったとき対策をしやすい。
最近あった具体例としては、自分の作業を必要以上に手伝ってくる職場の先輩にイライラした。何が嫌だったのか深堀すると自分は自分の作業をまず思い描いて作業を開始することが多い。自分のペースを乱されるのが自分は嫌いなんだと気づきを得れたし、自分の仕事は自分で終わらせる、人の分は人の分で個人主義というか、仕事はシステムが整っていれば自然とチームワークは生まれるし、必要以上のチームプレイは逆に効率が悪くなるんじゃないかという自分の価値観も見つけられた。
反芻思考をとめる
内省をするとき、自分の行動や言動を振り返ることがあると思うがこの時に過去の行動に囚われて反芻思考が止まらなくなることがあると思う。内省を行うときに陥りやすい思考なので注意してほしい。他人は自分をそこまで気にしてない、みんな自分のことが一番気になる。反芻思考が襲ってきても過剰に反芻思考に反応せず、嵐は必ず過ぎ去ることを思い出して反芻思考を乗り切れるはずだという考え方が大事だと著書の中で解説されている。
最近自分の中で起こった反芻思考は仕事での電話対応の仕方がいまいちだったと反省が止まらなかった。もうちょっとこう説明した方が良かったなとか、いろいろ反省する思考が襲ってきたが伝えるべきことは伝えたし、相手もそんなに気にしてない。それよりも今溜まってる仕事に意識を集中させようと意識を違う方向へと向けることができた。反芻思考に陥っている状態に築くだけでもかなり有効な手段だと思う。
リフレーミング
リフレーミングは起こった事実を評価しなおすことで、何か困難なことが起きた時、違う側面から評価を行うことで新しい一面を捉えることだ出来るというテクニックだ。もし相手の態度が気に入らなった場合、もしかしたら相手は寝不足かもしれない、何か嫌なことがさっきあったのかもしれないというように相手を再評価してあげる。このテクニックはいろんな場面で使えることができる。
これを内省に活かすとすると、自分の弱点を再評価して、自分の強みを探し出すのに役立つ。具体的に自分の例を挙げると、自分は結構作業が雑になることが多い。自分の中で70点でもいいからまず早く手を付けてそのあと必要なら修正を加えたほうが早いんじゃないかという考えがあるからだ。しかし、リフレーミングで違う角度から見てあげると、雑でもその分挑戦するハードルが下がるから、自分にはまるアイデアを見つけやすいし、仕事がたまらずに頭パンクせずに済む。
他にもリフレーミングは自分の置かれた環境の再解釈にも有効だと紹介されている。もし、今の仕事をクビにされたとする、かなりショックだし焦ると思う。しかし、リフレーミングで次の挑戦へのきっかけなんだと事実を再解釈するとすぐには結果に繋がらなくてもいつまでも足踏みすることなく、自分を変化させることができる。超ポジティブになる必要はないと思うが、起こってしまった事実を再解釈することで現状を変えられる努力ができるのであればかなり有効なテクニックだと思う。
学びに焦点をあてる
学びに焦点をあてる、どのテクニックにも一貫して言えることだがすべては自分の成長へもっていくためのものだ。そのためにも成長するための学びはいろんなところに転がっているんだという心持が対大切だと著書の中で解説されている。
すべては学びを得るための教材なんだという視点で物事を捉えるはかなり大事なことだと思う。
過去を振り返る。
内省をするときに、過去の自分と比べることも大事なことだと解説されている。今日の自分の気分はかなりいいけど先週はちょっと気分が落ち込んでたな。何が違うんだろう。と振り返ってみる。
自分の例をだすと、今週はかなり頭もさえてて疲労感も少ない。先週は眠気を感じる日か多かったなと気づきがあった。先週より平均して睡眠時間は1時間多かった。自分はこれぐらい寝れば身体の調子がいんだときづくことができた。他にも上司に指摘を受けた際前よりも感情が高ぶらなくなったと気づきがあった。若い人ほどネガティブな情報に脳が反応しやすいってこないだ本で読んだからだな、気分が高まるときは最近深呼吸を意識しているからだなと過去を振り返る。自分には深呼吸がかなり有効なこと、理屈がわかってればそこまで反応しないで済むということの内省ができた。
過去を振り返ることで自分の傾向もしることができる。自分が成長できたというタイミングに何があったのか理解することもできる。自分の例をだすと焦燥感、未来への不安を感じた時に成長している傾向がある。受験勉強に身が入らず自分の行ける大学にランクを落として入学した。ここで頑張らなかったら多分人生終わるなという危機感があったため、大学生の時かなり専門知識の勉強を頑張った。就職してからもかなりニッチな世界に自分は身を置いてるから本を積極的に読まないと世間知らずの残念なっやつになるという焦りから本を読むようになった。
こうった過去の振り返りで自分がどういう状況で力を付けてきたかわかる。これを自分の今後の成長に活かすとしたら、今自分が抱いている不安や課題をいったん思い描いて、このままだとどいう言う結末に陥るか考えてみる。
自分の場合、発表スライドや資料を作るときかなり上司のフィードバックを受けてそのまま言われた通りによってるからあまり自分の身になってない。という状況に今自分は不安をもっている。失敗してもいいから自分の思うアイデアや考えを使ってとりあえずやって学びを得た方が成長に繋がるな。というように自分の成長のトリガーになるものを内省でみつけると成長へもっていくための道筋を自分なりに作ることができる。