自分の努力を実らせるために頑張っている人はいっぱいいると思います。どうせ努力するなら、効率よく努力したいと思いませんか?そこで自分の脳の状態にフォーカスして、努力の費用効果を上げてくれる一冊に出会いました。「BRAIN DRIVEN 青砥 瑞人 著」
学習効率を高めるには、脳の状態を整えるのが近道です。
自分のモチベーション維持やストレス対策、クリエイティビティの高め方について解説してくれています。自分の努力の精度があがったり、工夫が増えたと思いますし、一段階考え方がアップデートすることができました。参考になった内容を紹介していきたいと思います。
モチベーションと集中力を高める脳の仕組み
モチベーションの保ち方と聞くと、やる気をとりあえず出すというような戦法を頭に思い浮かべますが、とりあえずやる気を出すのは難しいですよね。著書の中では脳内ホルモンについてふれながらモチベーションを高める方法を紹介してくれています。まず、モチベーションを保つうえで重要な脳内ホルモンはドーパミンとノルアドレナリンです。
ドーパミンは簡単にいうと「期待」のホルモンで新しい挑戦にワクワクしたり、楽しいことが起こるドキドキに対して反応するホルモンです。自分の好きな音楽を聴いたり、自分が目指すゴールや誰かの名言など自分を奮い立たせるようなものをイメージして、そのやる気(ドーパミン)を作業取り掛かりへ活かすとモチベーションの維持に役立ちます。自分がワクワクするもの、好きなものをストックしてドーパミンのでるトリガーをストックしておくのも良い戦法です。
ノルアドレナリンは作業を開始した後の集中力向上に必要なホルモンです。ドーパミンとノルアドレナリンのセットで作業への没頭がもたらされます。ノルアドレナリンは適度な難易度に設定された目標に設定すると分泌されやすいとされています。ちょっと頑張って達成できるぐらいのタスクの設定が肝となります。あまり難易度を高く設定すると期待通りにタスクが進まずにコルチゾールといったストレスホルモンに切り替わってしまうので注意です。
今私は論文執筆に挑戦していますが、仕事もあり、土日の時間を使うようにしています。とにかくやる気がでません。そこでまず、ドーパミンを出すために、30代までに一本論文をだすという目標を達成してやるという野望を思い出したり、自分が頑張ることで喜んでくれる家族を思い出してやる気(ドーパミンI)を出してみました。難易度も程よいレベルに設定したいので上司から修正を指摘された部分を4つに分解して一週間かけて修正していくという戦略を立てました。
この戦略を立ててみた結果心理的な抵抗が減って集中力が増しましたし、嫌々作業に取り掛かる感覚を無くすことができたと思います。
ストレスとの付き合い方
ストレスと聞くと嫌なものに捉えられがちですが、成長には必要なものです。自分が成長したなー、何か成果を残せたなと思える出来事を思い返すと必ず、そこにはストレスがありました。まず、ストレスに対するマインドセットを行い、拒絶する対象ではないことを受け入れることが重要です。
嫌々やるタスクと自分の選択でやるタスクでは分泌される脳内ホルモンも変わってきます。ストレスに対してネガティブな気持ちだけで、嫌々やっているとコルチゾールが分泌されますが、ストレスに対してポジティブな考えをもち、自分で進んで困難に立ち向かうことによって上記のドーパミンとノルアドレナリンを味方につけることができます。
ストレスを味方につけるだけで脳の状態も向上していくということです。
最近、私がストレスを感じたことを皆さんにも共有したいと思います。今年は人とのつながりを意識していて、初対面の人と話す機会が増えています。社会人サークルにも参加する際にはまだ話したことのない人に一回は話しかけるというミッションを自分に課しています。自分は人見知りなので正直ストレスですが、成長にはストレスはつきものだし、乗り越えた先に得るものがあるという心構えでいるとたとえうまく話せなくても脳の状態も落ち着いていましたし、逃げ出したい感覚も随分抑えられていたと思います。
ストレスとの向き合い方について解説した記事もチェックしてみてください👇
クリエイティビティの高め方
クリエイティビティを高めるために有用な方法として、ボーとする時間を作るというのが印象的でした。一生懸命に考え事をした後に、ただボーとする時間や散歩、歯磨き、などの単純作業を行うと無意識化で脳が働いてよいアイデアが生まれやすくなるということです。しっかり悩むことも重要ですが煮詰まったときは一度時間をおいたり、物理的に問題から離れることが重要みたいです。
芸術と脳の関係を思い浮かべたとき、右脳という単語が浮かび上がりますが、脳のネットワーク複数の領域にまたがっています。視覚、聴覚、嗅覚など五感をフル活用して情報を記憶整理しています。机にずっと座っているよりも、外に出かけたり色んな刺激を自分に与えながら問題に向き合ってあげることが必要です。
まとめ
今回紹介した本の内容は脳内の状態を整えてあげることで、自分の作業効率が上がったり、良いパフォーマンスを引き出すことができるという内容でした。最近、だだタスクをこなすことに集中していましたが、脳内ホルモンを意識することが新鮮でした。ぜひ、この本を手に取って脳の状態を一段パワーアップしてほしいです。
気になる方はこちらから👇