何かネガティブな事が起きた時にずっとそのことを考えて反芻思考にとらわれて抜け出せない人は多いんではないだろうか。自分もその一人だ。思考法について考えていた時、良い1冊にであった。
考えすぎない練習 ジョセフ・グエン
この本で学べた内容を紹介していく。この本で一番印象に残った点はネガティブな感情を生み出しているのは自分自身の思考であり、原因となる事柄はただその現象が起こったという事実に過ぎないという考えである。この考え方の解説と具体的に使用した実体験を述べていく。
考えすぎないための心構え
例えば上司に嫌なことを言われた。その時になんだあいつ、全然わかってない。イライラするなという負の感情は自分の思考であり、自分の後付けによるものだといえる。
事実は上司が自分に嫌味を言ったということだけで、そこから自分の気分をさげているのは自分自身であるといえる。人間だからイライラするし怒りの感情を持つのは当たり前。しかし、そこからいつまでもそのことにとらわれるの自分のせいであるともいえる。
何か嫌なことがあっても事実に目を向けて反芻思考を最小限にとどめて、これは自分の思考によるものだと第三者的なポジションに移って、自分のやるべき行動に集中することがその嫌な上司を見返す勇逸の方法のはずだ。自分のスキルやパフォーマンスを保持して結果をだせば、もっと環境の良い職場に身をおける可能性も高まるはずだ。
実践編
①上司の発言へのイライラ
プレゼン試料を作成し、上司に内容を確認してもらっていたときに、ダメだしをくらった。ただダメ出しをもらうだけなら良いが、もともと上司の指示で訂正を加えたと所をもとの案に戻すように言われ、大幅に修正する必要がでてきた。期限は明日なのに・・・
修正箇所はもともと相手の指示で行ったところだし、期限は明日だぞとイライラで頭が支配されて作業効率がかなり落ちていたように思う。そこからさらにだいたい、上司はいつも~と相手の人格否定に入り無駄な反芻思考に囚われていた。
ここでふと冷静になり、この発表は自分がするものだし、修正しなくちゃいけないのは事実だし、そこに上司の人格は関係ない。今のもやもやを生み出しているのは自分自身だと気づくことができたため資料の作成に集中することができ、翌日の締切にもなんとか間に合った。
自分の思考と起こった事実を識別することで、自分の今やるべきことに着手しやすくなるなと感じた。
②失恋後の回復
失恋後の回復にもこの考えは使えると思う。恋愛時には、人間の判断力は低下するように思う。自分も恋愛時には血迷って選択や行動をしてしまった経験がある。
失恋時にも、あの時こうしておけばよかった。自分のこの行動が良くなかったのか。といろいろと考え込んでしまい、恋愛なんかしなくちゃよかった。そもそも恋愛にメリットなんかない、と極端な思想に囚われることがある。このネガティブな状態は別れたという事実から自分が後ろ向きになって生み出している思考に過ぎない。自分で自分の新し出会いを潰している。
こんな時は、自分がどんな行動をして、どこがいけなかったのかを紙に書き出すと、別れるにいたった本当に改善すべき点が見つかる。逆に容姿やセンスがどうこう、相手のあの行動のせいでどうこうというように自分ではコントロールできない点も浮き彫りになる。
実際、この本を読んだ後に数か月失恋で頭の中でぐるぐる回っていた恋愛に対する嫌に思考は軽減されて、自分の良くなかったところに正面から向き合えている気がするし、次の恋愛に活かせそうな気がしている。
まとめ
今回は考えすぎてしまう人のための思考法を学ぶことができた。確かに何か嫌なことが起きた時、人はその物事に注目しがちだが、実際にネガティブな反応や思考を生み出しているのは自分自身だというのは目から鱗だった。考えてみれば確かにそうだと合点のいく内容だった。
人は後付けで自分自身の手によって物事を解釈しているんだなと勉強になった。