賢明なる投資家から学ぶ!安全な株の見極め方とインデックス投資の結論

お金

 投資への関心が高まっている今、どういった投資先を選定すれば良いか迷っている人も多いと思います。自分もその一人です。投資先を選定する際の具体的な目の付けどことを解説していくれている良書について紹介したと思います。「賢明なる投資家 ベンジャミングレアム&ジェイソンツバイク 著」

結論から言うと、私の場合はインデックス投資に絞った方が良いのかなと思います。かなり詳しくが株の選定基準を紹介してくれていますが、長期間市場に打ち勝つ自信はないです。しかし、そういった気持ちの持ちようも大事だと著書の中では肯定してくれています。今回勉強になった点を4つ解説していきます。

株の安全性を分析する指標

 株選定の際には、安全性を考慮する必要があります。企業の規模や配当率、経営者の力量、業界の持続率などを考える必要があります。安全性を考慮し、実際に個別株の分析をおこなって予想株価や成長率を算出することができます。安全性分析を行うことで、リスクを数値化できます。しかし、著書の中で強調されているのは、個別で予想するよりも多くの企業の平均であるダウ平均などの予想の方が精度は高いということです。ここでもインデックス投資といった分散投資の方がより正確な予想がしやすいということがわかります。

 どこが成長するのか正確に予想することができれば分散投資を行う必要はないですが、実際のところそれは不可能です。企業の業績などから株価を算出する計算法が紹介されていますが、式に使用する成長率はやはり人間の予想がはいるため、正確に将来の株価を言い当てることは難しいです。

 他にも株分析の具体的な方法やチェック項目が紹介されていますが、これはかなりの労力がいります。このチェック項目を一つもスキップせずに時間をかけて分析をする勇気や時間がない人は防衛的な投資家、つまりインデックス投資などを利用したほうが良いと考えます。正直自分の防衛的な投資家でいいかなと思っています。

企業A・B・Cの決算比較から見る“安全な株”の条件

企業名業種売上高(億円)営業利益率(%)自己資本比率(%)EPS(円/株)配当性向(%)PER(倍)コメント
A社(安定型)製造業・基盤事業12,00016.0582204512.5過去数期にわたり増収増益基調。自己資本比率が業界平均以上。収益性も高く、財務体質が健全。
B社(成長型)情報通信/新興事業4,50010.5471102028.0売上成長率が高めで将来期待に価格が織り込まれているが、利益率・自己資本比率は安定型よりやや低め。
C社(リスク型)小売/競争激化業種3,2004.03055545.0利益率が低く、自己資本比率も30%台で業界平均よりかなり下回る。借入や競争リスクがやや高め。

上の表のように、企業A・B・Cを比較すると、安全性の高い企業は 自己資本比率が高く、営業利益率が安定している傾向があります。 一方で、成長型の企業はPERが高くなりやすく、短期的な値動きに影響を受けやすい点にも注意が必要です。
株を選ぶときは、数値だけでなく過去3〜5年の推移も確認し、安定した長期成長を続けているかを見極めましょう。

このように財務指標を整理しておくと、短期的なニュースや株価の上下に惑わされず、 本質的な企業の強さを基準に投資判断ができるようになります。

短期利益を追うリスクと長期投資の重要性

  四季報などから、企業の利益を確認したりして分析を行っていく際に短期的な利益に踊らされないように注意することも重要です。損出や減価償却を利用して税額を行い、数字上の利益を見かけ上大きくしたり、株の発行数を増やす前のEPS(一株あたりの利益)を使っていたりなど私達の判断を惑わせる情報であふれています。特に投資初心者は、短期の値動きに惑わされやすいです。

 企業は私達に株を買ってほしいという原則があります。ありのままの情報よりも人気がでるような情報をみんなに読んでほしいと思うのは当然のことです。それも一つの戦略といえるでしょう。しかし、10年間の記録を反映させて企業の状態を予想すると一過性の情報に踊らされる可能性は低くなります。

10年間のEPSを直近3年間のEPSを比較したり、何らかの調整が入るまえの利益と調整後の利益にさがあるなら、その差が小さいものであっても原因を追究するなどして短期的な増益に騙されないことの重要性も著書の中で語られています。

 企業は様々の事業を行っており、儲かっている事業もあれば、失敗に終わっている事業もあります。何が決算書の数字に反映されているかを入念にチェックする必要がありますし、利益の数字も鵜呑みするのも危険です。

初心者でも使える株選びの具体的チェックリスト

 選定基準として、利益率、安定性、成長率、財務状況、配当、株価の推移が挙げられています。利益率の純資産に対しての割合を確認して、企業の稼ぐ能力の変動をチェックしておく必要があります。安定性は過去10年分のEPSの最大下落幅と過去3年分の平均とを比較して安定性を確認する方法が紹介されています。EPSの推移で成長率を確認し、負債とキャッシュの割合から財務状況の確認、過去10年間の配当や株価の上下幅を確認する。

 こういった選定項目を一個ずつ確認していく必要があります。成長率や株価の推移が上昇しているとかなり魅力的な投資先に見えると思いますが、ほかの投資家がすでに目をつけているとPERがかなり高い状態になっており、その企業が実力以上の評価を受けている可能性もあります。利益率や安定性、成長率、財務状況、長期的な配当など長い目で見た評価をする必要があります。

 市場での動きが活発であることは賢明な投資家にとってポジティブな要素ではなく、警戒する要素です。自分なりの株の選定基準を設けてあげることが重要です。

株式投資におけるメンタルコントロールのコツ

 上記の選定項目を愚直に確認していくことは、賢明なる投資家にとって重要なことです。しかし、投資先を選定する際に重要なメンタル面や考え方も重要です。長期投資の基本は、安定したメンタルと継続です。

 株を選定する際に企業の未来を想像する人が多いと思います。しかし、未来の利益や社会の状況は誰にも予想することができません。現在の株価が現在の価値と比較して高すぎないかどうかを意識すると良いといわれています。株価に対して企業の価値が高ければ余剰を残すことになり、今後株価が上昇していくかもしれませんし、逆に株価が下がっても企業の価値を担保する証拠があれば安心して株を持ち続けることができます。未来より今の価値に目を向けることが重要です。

 心理的なバイアスについても言及していて、後知恵バイアスというものについて解説しています。ある事象が起こった後、その事象が起こったことが当たり前のように感じてしまうバイアスです。ある企業の株価が上昇する確率が1パーセント以下であったとしても、実際にその株価が上昇すると、あの企業の事業は伸びると思っていた、あの経営者は実力があると思っていたなど事前にその事象が起こることを知っていたように考えてしまうという状況です。

 こういったバイアスは結果から学ぶ機会を奪いますし、必要以上にリスクを取ってしまう可能性を高めてしまします。自分の心理状態が株取引に大きな影響を与えるという学びを得ることができました。

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