自分の知り、今の自分より魅力的な人になるにはどうすればよいか。この悩みを解決してくれる1冊にであった。「インサイト ターシャ・ユーリック」である。著書の中で自己認識とは以下のように記されている。
自分自身のことを明確に理解する能力ー自分とは何者であり、他人からどう見られ、いかに世界へと適合しているかを理解する能力だ
ブログ内で自己認識を高めるための内容を解説して人間関係や心理状態を良い方向へ持ってい行く手助けが出来たら嬉しい。
自己認識が出来ている人達が心得ているもの、自己認識を妨げる3つの障壁、自己陶酔が増えている現代社会の3点を解説していく。
①自己認識が出来ている人達が心得ているもの
自己認識が出来ている人達は7つのポイントを押さえているという。「価値観」「情熱」「願望」「フィット」「パターン」「リアクション」「インパクト」
- 「価値観」は自分が生活を送るなかで思考や行動の指針となるもので、私の例を出すと「成長」が自分の価値観で、何か決断をするときその選択で成長できるかが、ポイントとなる。
- 「情熱」は自分が愛をもって行っているものはどんなものか。自分の場合はこのブログや読書でより多くの知識を取り入れて、自分の大切な人を守りたい、自分の情報発信で人の役に立ちたいうという情熱を持っている。
- 「願望」は価値観や情熱を活かして行った行動によって自分がどういった状態になりたいのか、自分だったら、大切な人と一緒に楽しくくらしながら、年に一回程度旅行にいけるような経済的余力もほしい。人それぞれ願望はあると思うが、明確にしている人は少ないかもしれない。
- 「フィット」は自分が輝ける環境のことを指し、自分の情熱や願望を実現するためにいる環境が今、適切かどうか見直しをできているかどうかが鍵となる。もし、上記の3つをすでに持っている人はこういった理想の環境を自分の中で見つけることは容易かもしれない。
- 「パターン」は自分がネガティブな感情になりやすいパターンを見つけれているかどうか。私の場合、自分の作業が中断されたり自分のペースを乱してくる人が職場にいるとイラっとする。このように自分の感情が揺れ動くパターンを認識しておくと対策を打ちやすい。自分の場合、人のペースを考えず何かとお節介を焼いてくる人とペアを組む場合は基本的に雑談は自分からは一切降らず集中している雰囲気を全開にしたり、先にこの分は全部自分でやりますと宣言してから仕事に取り掛かる。
- 「リアクション」は自分の力量や感情、行動を客観的に捉えられているかをチェックするのに重要なかんがえかたである。普段の自分の話し方や表情を振り返り、周囲への自分の反応を見直す。私の場合、苦手な人に対して結構ぶっきらぼうな反応をしがちで目もあわせてない。自分ではうまく職場に溶け込んでいるようでも、冷静に自分の発した声色や表情、使った言葉を振りけるとちょっとドキッとするこどがある。このように普段の自分の反応(リアクション)を振り返ることも重要。
- 「インパクト」は自分が第三者に対してどのような影響をもたらしているかを考える。自分の反応(リアクション)でもしかしたら人を悲しませてるかもしれないし、組織に悪い影響を与えていたり、生産性をさげているかもしれない。こういった第三者からの目線でが周りに自分が与えている影響を振り返ることも大切なことだ。私の場合、最近ちょっと寝不足で相手への反応が暗かった日があった。周囲の人もしかしたら気を使わせていたかもしれないし、自分に相談したかったことがあったかもしれないが、その機会を潰してしまっていたかもれない
自己認識の7つのステップを最初から実施できている人は少ないかもしれない。どれか一つでも初めて見ると生活がより豊かになるのは間違いない。
②自己認識を妨げる3つの障壁
自己認識を妨げる障壁は3つあると著書のなかで触れられている。認識による盲点、感情による盲点、行動による盲点
- 認識による盲点 自分が人より得意だと思っているものにたいしては、実際には人より優れていなくてもその事実に築かないといった例がある。客観的事実と自分の認識のずれが生じていることが人は多い。私の場合は絵が得意だと思っているが、もしかしたら客観的にみららそうでもないかもしれない。自分が得意だと思っているものは事実がどうであれ人より優れていると人は信じて疑わないというこどだ。
- 感情による盲点 人はその時の感情に自分の判断は大きく影響をうける。しかも無自覚に。もし、十年後の未来を想像してあなたは幸せそうかと問われたとき、もしその時の感情が不安定だったら十年後の予想もネガティブなものになる可能性高い。その時の感情によって無意識のうちに人の行動や思考は支配されているということだ。もし、最近自分の生活で何か問題を抱えていて感情が安定していない人は無意識のうちに他者への言動などに影響がでているため、自分が思っている以上に第三者からの評価は下がっている可能性もある
- 行動による盲点 人は自分の行動が第三者から見てどういった評価を得られるか予想するのがとても苦手らしい。自分のスピーチしている動画を自分でみて評価した場合と、第三者からの評価は大きな解離がみられることがわかっている。自分に与える影響を正しく理解することは意外と難しいと理解しておく必要がある。
この3つの盲点を解決していくには、物事の前提をまず疑う習慣をつけること。自分が正しいと思っていることや行っている行動が本当に正しのか一度吟味してみる時間を作るとよい。また、学び続ける姿勢をもつことでいつでも謙虚でいられる。そして第三者からのフィートバックを常に取りいれること。これが3つの盲点を最小限に抑える方法となる。
③自己陶酔が増えている現代社会
自分の個性を伸ばし、自分を大事にする文化が最近主流になっていると思う。多様性を認め、自分のことを好きでいることは大事なことだと思う。しかし、かつてないほどに自分に自信を持っている人が増えているらしい。根拠のない自信を持ち続けることは本当の自分を客観視するのを邪魔することがある。
実際に今、成績の評価においても指導においても厳しい現実をつけることは昔より減っており現在の本当の自分の力量に向き合える機会が減っていると思う。私の場合でも成績の評価は何人A+がいても良いというような状態なので科目によってはほとんどみんなA+みたいな授業もあった。しかも昔にくらべて、先生側が生徒に気を使うような場面も増えており社会人になって初めて自分って意外と足したことないんだと気づかされる人も多いのではないかと思う。何か困難に陥った時にも自分ならできるとポジティブな感情にしてくれる自信は役に立つが自分の実力以上の自信は自分を逆に苦しめる。
適切な自信のレベルを保つには何かしら学び続けることが大切で、また、自分の欠点や性格を一度ありのまま受け入れてあげる姿勢が大切である。自分をそのまま受け入れて今の自分のレベルや現状を知る。これが成長への第一歩であると思う。