自己認識を高める方法として他者からのフィードバックを利用する方法がある。「insight ターシャ・ユーリック」の著書より内容を解説していく。
人は進んで真実を告げてはくれない
親しい友人や家族からの評価とそこそこの知り合いの人からの評価にはほとんど違いがないと著書の中で紹介されてる。仕事上のみでの付き合いの人からのフィードバックでも大いに役立つということだ。しかし、人はストレートにその人の評価を本人に伝えるのは避けたがる習性がある。第三者から自分の悪口をだれだれが言ってたと耳にするのはあるあるだと思う。人からの自分の姿をありのままに伝えてくれる人は少数派であるということだ。
ということは、自分で他者からのフィードバックをもらいに行かないと一生自分の欠点に気づかないということもありうる。
どういった人にフィードバックをもらうべきか
まず、愛のある批判者であること。親しい家族は自分を肯定してくれる貴重な存在であると思うが、正直な批判を求めている場合には親しすぎる人よりかは一定の距離間を保ちつつもお互いに信頼している人を選ぶべきだ。自分の場合は他部署に仕事で関わりのある人が何人かいるが、職場の環境をよくしようとしている信頼置ける人がいるため、そういった人に外からみた自分のふるまいや仕事ぶりを評価してもらうようにしている。
また、自分が評価してもらいたい内容を具体的にしておく必要がある。自分の場合は、仕事の取組みからや,クオリティーにフィードバックを貰いたいため、ある程度は仕事で一緒に過ごす時間があった人にフィードバックを求めるのが良いということになる。他にも自分の第三者への振る舞いが気になるなら、自分の部署の先輩などにフィートバックを求めれば普段の自分の振る舞いの欠点が見えてくるはずだ。相手もフィードバックを与えるとき心理的な負荷がかかるため、あくまでも自分の成長のためにフィードバックを欲しいと念押ししておいてあげたほうが良い。
思考のパターンなどの癖を知りたいときは割と何でも話せる友人に自分の思考の癖やどういったときに愚痴をこぼしているが聞いたりすると学べることがあるかもしれない。
フィードバックをどう受け止めるか
フィードバックを受ける場面を想像するだけで胃がキリキリする。最近も自分のつくったスライド資料に対して意見を貰うときは正直本当に嫌だった。その上司は必ず自分の痛いところをついてくると分かっていたので得に嫌だった。実際フィードバックを受けているときは、様々の他責思考が渦巻いて一瞬顔に出そうだったが、今回他の人からのフィードバックは貴重な財産になることを学んでいたため、前回よりは冷静に自分のためになる痛い助言を拾いながら、聞くことができたと思う。
フィードバックを受けること自体に意味があるのではなく、その助言を聞いて実際に行動に移すまでがセットになって初めて意味のあるものになる。自分の成長のために一度フィードバックを受け止めて具体的にどのポイントが優先されるべき自分の欠点なのかを見極めてまずは一つ解決策を練ることが重要だ。
最近自分がもらったフィードバックは仕事を終わらせることに意識を集中させすぎてやっつけ仕事になっていないかと言われたことだ。胃が少しキリキリした。確かに最近仕事をただ終わらるだけで、クオリティーを上げることが出来ていなかったと思う。でも、仕事を早く終わらせて他の事しなくちゃいけないし、とかいろんな思考が生まれたが、具体的にどうやったらクオリティを上げてかつ作業スピードを落とさないで済むかいったん考えてみた。
まず、至適が多いのは書類関係の書き漏れだ。これを無くすには落ち着いた環境で作業する。慌ててるときはとりあえず書類作業は置いておく。ダブルチェックをする。人にこれで合ってるか確認する。一人でダブルチェックする方法としてチェックを上から下へ、下から上へと順番を逆にするだけでも効果があると聞いたことあるので、まずそれを取り入れる。人にこれで合ってるか確認するというのは遠慮して人に聞けなかったりすることが多いのでここも意識していこうと思う。
フィードバックに対する対策を書いているだけでもかなり気持ちが落ち着いてきたと思う。成長へと目を向けられているからだろうと思う。引き続き継続していきたい。
採用すべき意見の見分け方
自分へのフィードバックは非常に重要であるが、愛のある単なる批判であることもあると著書の中では言われてる。実際に、フィードバックを言われた際にはすぐその問題に向き合うのではなく数日時間をおいて冷静にその問題に向き合うことが重要であると述べられている。冷静にその問題に向き合ってどの部分が本当に自分が改善すべき点でここは単なるその人との価値観の違いだし、自分の特徴だと判断できるようになるまで一度距離をとることが推奨されている。
他にも一人の意見だけでなく、複数人の意見を聞くことで似たようなフィードバックを得ればそこは本当に改善すべき点であることがわかると思う。また、先ほども述べたように指摘されたところがある意味自分の性格を形作る基盤のような特徴でどうしても変えることができそうにないときは、フィードバックを貰った相手や仕事仲間には誠意をもって、自分の性格について説明して、理解を得るという選択しもあると紹介されている。
自分の場合ももし、理屈っぽいところを直してほしい、本で読んだ知識を日常生活に当てはめられるとイライラするといわれたら、そこは自分の利点だと思うし、変えることはできないと説明したうえでこういった考えを相手にも求めるわけではないし強制したりはしないから安心してほしいと伝えると思う。自分のアイデンティティとの兼ね合いもあるためすべてのフィードバックそのまま受け入れる必要はないということだ。